第1回 고요한 사건
小説のタイトル「고요한 사건」を直訳すれば「静かな事件」。
しっくりしたタイトルに訳そうとすると結構考えてしまい、難しい!
ちなみにタイトルは画家カンディンスキーの「Evenement doux(1928)」から。日本語では「優しい出来事」と訳されています。
この絵と物語の関係を自分なりに解釈するのも面白い。といっても関係があるのかないのかはわからないけれど。
小説の主人公はいわゆる中流家庭に育った子どもで、再開発で土地の値段が上がると期待して引っ越してきた両親と、その町に住んでいる友達との価値観の違いにとまどいながら多感な少女時代を過ごします。
主人公と女の子、男の子の三角関係、いじめられるおじさんと自分のお父さん、そして主人公と猫。その関係性の中からどんなことを感じ取ったかをいろいろと話しました。
ラストシーン、猫の死体の上に降る雪、その風景を窓越しに眺めるだけの主人公の心情はどんなものだったのか、そんなことを中心にたくさん話をした読書の夜。
読書の集まり第1回は明洞のカフェFLASKにて。
1階には素敵な文房具や雑貨、本が並んでいます。2階のカフェは照明も優しくて明洞にもこんな静かなところがあるのかとほっとします。
ジンジャーラテも優しい味がしました。
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